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8項目による作品の概要

【1】今の人間の世界は、「経済性・経済効果」の原理によってその一切が生み出されており、いわゆる人間的価値や精神的価値について語られることはほとんどなくなってしまった。

【2】このような経済至上の価値世界を肯定的に受け止められる人間と、否定的にしか受け止められない人間の2種類の人間が存在している。その両者の違いを生み出しているのは「人間としての〈質〉の違い」である。

【3】人間としての「質」の違いを生み出す基盤にあるものは、すべての個人が持っている「価値意識・価値観」である。

【4】人間における価値意識の思想的解明と、さらには人間精神の根底に存在している「衝動性」との連動性の解明。

【5】同質の価値意識を共有し合い、ひとつの集団世界をともに作っていくことで、人間は具体的な現実世界を生み出していく。その構造的メカニズムに関しての説明。

【6】今の人間の世界は物欲衝動を基盤にした価値体型によって生み出されており、それは必然的に人間の意識性の退化現象を引き起こしていく。

【7】集団性生物である人間の根底には、物欲衝動以外に共生衝動が存在しており、そこに依拠することで、今とはまったく質の違う新たな価値世界を生み出すことが可能となる。

【8】そのためには、良質の価値意識を持った人々が、ともに同じひとつの集団世界、共同世界を作っていく必要があり、集団性形成の意味と意義について問い直す時期にきている。